衣装紹介
古明地こいし
初登場作品:東方地霊殿
浅葱ひまり

古明地こいしの"無意識"を重視しつつ、姉のさとりと対になるよう製作しました。さとりの衣装を製作後にこいしの衣装を完成させています。
衣装全体は、地霊殿の薄暗く静かな雰囲気を表現するために、麻素材や彩度を抑えた布地を使用。
姉であるさとりの衣装と同じ布とレースを使用しながらも、トップスのタックやレースの配置は異なる構成で製作し、姉妹でありながら別の道を歩む二人の関係性を表しています。
肩部分のフリルはさとりと同じ配置にあるものの、首元はギャザーを寄せてデコルテを覆うデザインに。
これは「心を閉ざした存在」としてのこいしを象徴する意図が込められています。
自らの内面を守るため、無意識のうちに自分自身の首を絞めているような、痛みを伴う繊細さも表現してみました。
胸元の青いボタンは、衣装全体のトーンに馴染むよう四角いくるみボタンを採用しています。
絵の具を水に溶かしたような模様布を使用し、上から下に向かい徐々に黒の色味が増すグラデーションになるようにしました。
だんだんと心が沈んでいくような、こいしの心の奥底に沈む本能的な衝動、“イド(id)”を表現する意図を込めています。
「サードアイ」は、さとりと同じく樹脂粘土とアクリル絵具で造形しました。
身体の一部である“器官”としてただそこに存在している、そんな雰囲気が出せるようにこだわりました。
また、スカートの裾には「こいし(514)」の語呂遊びを取り入れ、タックの本数で表現しました。
合計で5本、その中心には1本、そして上下を合わせて4本という構成。
「名前の数字」を織り込んだこいしらしいちょっとした遊び心を取り入れています。